2009年10月13日

NHK 「ザ・コーチ」 『銀の匙』とは?

10/13放送の NHK「ザ・コーチ 」


中高一貫校の灘高校を、東大合格者数日本一にした伝説の国語教師のお話。


その方法とは、

中学の三年間で一冊の文庫本を徹底的に読み込む、というもの。


その文庫本とは、中勘助の小説「銀の匙」。

銀の匙 (岩波文庫)
銀の匙」を教材に選んだ理由は、

主人公の年齢が中学生に近いため、

生徒達が主人公に共感できると確信したため
」だそうです。



銀の匙」を読み込むといっても、ただ読むだけではありません。


例えば、小説の中に「百人一首」とあれば、

実際に賞品をかけて百人一首を競いあったり、

凧の話が出てくれば、

自分達で凧を作って上げてみる、など

実体験をしながら小説を読んでいくのです。



この「ザ・コーチ」という番組、

とにかく、色々と感じるところがあったのですが、

まず一つは、

一冊の良書からこれだけ多くの事が学べるんだという事実の裏付けができたという事です。



今流行りの勝間さんの本でも、とにかく読書を勧めていますが、

その前提には「速読」が必須とあります。


また、レバレッジ・リーディングの本田直之さんは、多読術を勧めています。


速読でも多読でも、

3年間かけて読むのと同じだけ学べるなら、勿論その方がいいでしょう。

しかし、現実的には難しいと思います。


勝間さんや本田さんも、

何も1冊の本からそこまで学ぶ必要があるとは言っていません。


むしろ、

速読・多読で重要なエッセンスやキーとなるポイントだけを様々な本から学び、

それを自分の生活や仕事に生かす事が重要だと言っています。


自分に必要のない部分や、重要ではないところまで読む事は時間の無駄であり、

最初から最後まで読むのはやめなさいと。


一方で、東国原さんが知事になる前に勉強をしてた頃の読書法は

分からない個所があったら、それが分かるまで一晩かけてでも

同じところを分かるまで読む
のだそうです。


こちらは、灘中学校の伝説の授業に近いかもしれません。



ただ、勝間さんや本田さんの言っている「本」は、

あくまでもビジネス書や実用書の事だと思いますので、

「小説」の場合は、また別の話しなのかも知れません。



伝説の国語の授業では、「銀の匙」を3年間読み込みましたが、

それとは別に、

課題として月に一冊本を読んで感想文を提出させていたようです。


つまり、一冊を読み込みながら、

他の本も読むという『多読』もしていたということです。



何かの雑誌のどこかの社長インタビュー記事で読んだのですが、

「今の自分は、今まで読んできた本で形成されている。」

という事を言っていました。



それだけ本というものは人にとって重要な存在でありますし、

どんな本をどんな風に読むかという事も大事なのだと思います。




ザ・コーチ」で感じた事の二つ目は、

一言一句の意味を考え、主人公の気持ちを理解し、

作者の言わんとする事を探る、その作業は

まさに、役者が台本を読み込んで役作りをする作業と

一緒であるという事です。



他にも色々と感じるところはありましたが、

長くなりましたので今日はこの辺で。


録画をしたので、また今度見てみたいと思います。



posted by kenjo at 05:45| Comment(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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